設立11周年を迎えて:再定義される「人」の価値

親愛なるクライアント、パートナー、そして仲間たちへ

本日、Human Matureは設立11周年を迎えました。
この節目に際し、いつも支えてくださる皆様への深い感謝の気持ちと、変革の時代における私たちの存在意義を、改めて思い巡らせています。

普遍と変化の交差点に立って

2014年4月7日、「人と組織の成熟した関係性が、持続可能な成功を創造する」という信念を胸に創業して以来、私たちは常に「人」を中心に据えたコンサルティングに取り組んできました。創業初年度には、大手企業の組織改革プロジェクトに挑戦し、人材育成とチームビルディングの重要性を実感したことが、現在のサービスの基盤となっています。

この11年は、まさに技術革新と社会変革の激動の時代でした。特に近年のAIの飛躍的な発展は、19世紀のカメラの登場がアーティストの役割を根本から問い直したように、私たち経営コンサルタントの在り方を再定義する大きな転換点となっています。

コンサルタントの普遍的価値とは何か

かつて画家たちは、カメラの出現によって「正確な描写」という価値を写真に譲り渡す一方、人間にしか表現できない感性や内面世界を追求し、印象派や表現主義といった新たな芸術を生み出しました。
同じように、AIが論理的な分析やデータ処理を担う時代だからこそ、私たち経営コンサルタントの果たすべき普遍的価値は何か。私たちの答えは、次の3点に集約されます。

  • 対話を通じた共感による本質的な課題の発見

  • 複雑な人間関係や組織文化を読み解く直感

  • 成熟した関係性を通じた行動変容の支援

データは「何が起きているか」を教えてくれますが、「なぜ起きているのか」「どうすべきか」という深い問いに答えるには、人間としての経験と洞察、そして何より「成熟」した判断力が欠かせません。
これこそが、テクノロジーの進化に左右されないコンサルタントの価値だと信じています。

Human Matureならではの時代的価値

「LOVEの力で、誰もが遊ぶように働ける世界を創る」——このパーパスは、AI時代だからこそ一層の輝きを増します。テクノロジーによって効率化が進む社会において、人間らしい創造性や情熱、遊び心を取り戻すこと。それが、私たちが目指す「時代的価値」です。

また、「情理と合理のバランス」を重視する私たちのアプローチは、AIが得意とする合理的思考と、人間にしか持ち得ない情緒的理解を掛け合わせる試みでもあります。さらに、コーチングとコンサルティングをハイブリッドで行うことで、

  • クライアントの「気づき」を深める

  • 専門知識を提供し、具体的な課題解決を実現する

――この二つを同時に進める形が可能になります。まさにAI時代ならではの新しい価値提供だと自負しています。

これからの10年:共創の時代へ

今後、人間とAIが共存する未来において、私たちの役割はますます「共創」へと向かうでしょう。AIを使いこなしつつも、AIに頼りきりにはしない。データを活用しながらも、データの海に埋没しない。そして何より、人間同士の「成熟した関係性」という確固たる土台の上に、より良い未来を描いていくこと。
私たちは、ここにAIのプラットフォームやネットワークの活用をさらに強化し、クライアントとの対話やフィードバックのサイクルを高度化する計画を進めています。

Human Matureは、その社名が示す通り、「成熟」という終わりなき旅の途中にあります。変化の激しい時代だからこそ、人間の本質に立ち返り、クライアントの皆様と共に一歩先の未来を創造することが、私たちの存在意義であり、今後の10年間も揺るぎない指針です。

感謝と挑戦:新たな一歩へ

この11年間、私たちを信頼し、ともに挑戦を重ねてくださったクライアントの皆様、時に厳しく、時に温かく導いてくださったパートナーの皆様、そして情熱を絶やさず働いてくれた社員の皆さんに、改めて心より感謝申し上げます。

これから迎える未来は、テクノロジーと人間性の調和が以前にも増して問われる時代となるでしょう。その最前線で、私たちは「Play Work with Love!」というコアバリューを体現しながら、一人ひとりの潜在能力と尊厳を大切にする社会の実現に貢献していきます。

最後に、皆様への感謝と未来への希望を胸に、Human Matureの新たな一歩をここに誓います。

2025年4月7日
株式会社Human Mature
代表取締役 本藤 直樹

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